ドネキフ塾
初心者向けトップジャングルミッドADCサポート概念・戦術解説

【LoL】上達する練習のやり方|「練習しているつもり」から抜け出す

読了目安 約9分 ・ 最終更新 2026年9月20日

この記事で学べること

LoLで上達する練習のやり方を、コーチ歴9年のinvalsが解説。試合前に直すことを1行で決め、何回中何回で数え、合格ラインは7〜8割で次へ。1試合で判断しない理由と、1試合30秒で終わる記録の型まで。

監修: invals元プロチームコーチ

コーチング歴9年以上 プロチーム所属経験あり   ・ ドネキフ塾 コーチ

𝕏 (Twitter)

invalsさんに予約 →
📖 目次

まず結論

  1. 試合を始める前に、今日直すことを1行で決める。「マップを見る」ではなく「ウェーブを処理し終えた直後に、ジャングラーの最終目撃地点を見る」まで下ろす
  2. 結果は何回中何回で数える。「3回できた」ではなく「8回中5回」。母数がないと上出来か不足かが分からない
  3. 合格ラインは7〜8割。10割を待たずに次のテーマへ送る。同じテーマは3〜10試合を1区切りにして、1試合で判断しない

試合をこなすを練習に変える3つ。今日直すことを1行で決める、何回中何回で数える、7〜8割できたら次へ

ランク戦を5試合こなした日と、5試合分の練習をした日は別物です。両者を分けるのは才能でも時間でもなく、試合を始める前に何を決めたかだけです。この記事では、今日の練習で何を直すかを1行で書けるようにし、その日が成功だったかどうかを自分で判定できる状態までを扱います。

試合を、結果・中身・準備の3層に分ける

試合が終わると、多くの人はまず勝敗を見ます。勝敗は重要な指標ですが、味方と相手の出来に大きく左右されるため、自分の努力と結び付けにくい数字でもあります。試合は次の3層に分けて見ます。

試合の3層。結果は味方と相手に左右される、中身と準備は自分で変えられる

  • 結果: 勝敗、リーグポイント、獲得したオブジェクトの数
  • 中身: どう判断し、どう動いたか。トレードの選び方、リコールのタイミング、集団戦での位置
  • 準備: その中身を生む練習、記録、振り返り

自分で直接変えられるのは下の2層です。とくに「準備」は完全に自分の裁量下にあります。上達が早い人は、結果を眺める時間を削って、この2層に時間を配分しています。

結果だけを追うと、「勝ったから正しい」「負けたから間違い」という評価になります。これはかなり危険で、たまたま成功した雑な判断と、たまたま失敗した妥当な判断を取り違えます。

練習の1周は6ステップ

練習は「やって終わり」ではありません。次の6つが揃って、ようやく1周です。

練習の1周は、目的・目標・プロセス・結果・振り返り・次の目標の6ステップ。多くの人は4番の結果で止まる

  1. 目的: 何を良くしたいのか。例: レーン戦を安定させる
  2. 目標: そのために今日は何を直すのか。例: 不利なトレードを減らす
  3. プロセス: 実際に何をするのか。例: トレード開始前に、相手の主要スキルのクールダウン、ミニオンの数、ジャングラーの位置を確認する
  4. 結果: どの程度できたのか。例: トレードを開始した8回のうち、3条件を確認できたのは5回
  5. 振り返り: どこで崩れたのか。例: できなかった3回はすべてジャングラーの位置が抜けていた
  6. 次の目標: 次は何を直すのか。例: 今後3試合は、ジャングラーの位置の確認だけに絞る

多くの人が止まるのは4番です。「なんとなく良くなった気がする」で次の試合に進むため、5番と6番が発生しません。結果として、翌日も同じ試合を繰り返すことになります。

「マップを見る」は目標にならない

練習の目標には3つの条件があります。

目標は「いつ・何を見る・何をする」まで下ろす。マップを見るは観測できないので目標にならない

  • 観測できる: 後から、やったかやらなかったか確認できる
  • 自分で変えられる: 味方や相手ではなく、自分の行動を対象にしている
  • すぐ試せる: 次の試合で再現を試せる粒度になっている

「マップを見る」「判断を良くする」「集中する」は、方向としては正しくても、この3条件を満たしません。試合後に自分が守れたかどうか判定できないからです。

抽象的な言葉が出てきたら、次の3つを順に埋めます。

  • いつ: 例: ウェーブを1つ処理し終えた直後
  • 何を見る: 例: ジャングラーの最終目撃地点と、次のドラゴンまでの残り時間
  • 何をする: 例: 危険側なら前に出ない。安全側なら押し込む

ここまで下ろして、初めて観測できる行動になります。

定量化には4つの型がある

感覚だけで評価すると、その日の気分、勝敗、印象の強い1プレーに引っ張られます。何をどう数えるかは、試合前に決めておきます。型は次の4つです。

数え方の4つの型。回数・割合・時間・差分と、それぞれの例

  • 回数: 発生した回数をそのまま数えます。例: 10分までの不要なデスの数。最も単純で、減らしたい対象を直接数える場合に向きます
  • 割合: 成功した回数を、その機会が発生した回数で割ります。例: トレードを開始した8回のうち、事前確認ができた5回。最もよく使う型です。試合ごとに機会数が変動しても比較できます
  • 時間: 基準時点から何秒前だったかを測ります。例: ドラゴン出現の何秒前にリコールを完了できたか。速度そのものを改善したい場合に使います
  • 差分: 前回との差、相手との差を見ます。例: 先週は5回中2回、今週は8回中5回。伸びているかどうかを判断する際に使います

割合で記録するときは、母数、つまり機会が何回あったかを必ず併記してください。「3回できた」だけでは、5回中3回なのか20回中3回なのか区別がつきません。前者は上出来で、後者はほぼできていません。

合格ラインは3段階で上げる

最初から本番基準を要求すると、まず続きません。同じテーマでも、習熟の段階に応じて合格ラインを変えます。

10割を待たず、条件の難しさを3段階で上げる。練習用の条件で6割、いつものランク戦で7〜8割、本番で7割できたら次へ

  • 第1段階、条件を単純化した状態で6割: 確認事項を1つに減らした状態で、6割できれば通過とします。ここでの目的は「その行動を思い出せるようになる」ことです
  • 第2段階、通常の試合条件で7割から8割: 条件を戻し、いつものランク戦で7割から8割。ここに乗れば、そのテーマは次へ送って構いません。10割を待つ必要はありません
  • 第3段階、本番条件でも7割: 大会やクラッシュなど、失敗の重みがある環境でも7割。普段できることが本番で消えるのは通常の現象なので、ここまで来て初めて「できるようになった」と扱います

うまくいかないときは、努力量より先に段階を疑ってください。通常の試合で2割しかできないなら、第1段階を飛ばしている可能性が高い。確認事項を1つに減らせば、たいていは動き出します。

目標にしてはいけないもの

「今日は5勝する」を練習の目標に置かないでください。勝敗は味方と相手に左右されるため、良い練習をしたかどうかの指標になりません。5勝できなかった日に、妥当な判断を積み重ねていた可能性は普通にあります。

キル数やリーグポイントも同様です。これらは数週間単位で傾向を見るための数字で、今日の練習を判定する道具ではありません。観測間隔を取り違えると、1日の上下に振り回されて、テーマが毎日入れ替わることになります。

1試合で判断しない

同じテーマを1試合だけ試して、うまくいかなかったから変える、というのが最も多い失敗です。1試合の中で機会が3回しか発生しないなら、その3回の出来は運でも動きます。

目安として、同じテーマは最低でも3試合〜10試合前後を1区切りとします。区切りごとに、成功数と機会数を足し合わせて割合を出し、そこで初めて継続か更新かを決めます。

記録の最小構成

記録が重いと続きません。1試合あたり30秒から1分で終わる分量に抑えます。手で書くのは、ツールが自動で残してくれないものだけです。勝敗、キル数、ラストヒット数は放っておいても残るので、書く必要はありません。

記録は5行だけ。テーマ・実行・合格ライン・結果(何回中何回)・次に直すこと1つ

書くのは次の5行です。

  • 今日のテーマ
  • そのために実行すること
  • 合格ライン
  • 結果(何回中何回)
  • 次に直すこと1つ

記入例を挙げます。

  • テーマ: 不利なトレードを減らす
  • 実行: トレード前にクールダウン、ミニオン数、ジャングラー位置を確認する
  • 合格ライン: 8割
  • 結果: 8回中5回。できなかった3回はジャングラー位置の確認漏れ
  • 次: 確認対象をジャングラー位置だけに絞る

10試合分ためると、自分が本当に改善しているのか、同じ場所で止まっているのかが、記憶ではなく記録として見えるようになります。

よくある質問(FAQ)

Q. テーマは何から決めればいい?

自分の強みと、それを壊している穴から決めます。決め方は次の記事直す場所の決め方にまとめました。まだ思いつかないなら「10分までの不要なデスの数」から始めると、どのロールでも機会が必ず発生します。

Q. 1試合だけ試して駄目だったら、テーマを変えていい?

変えないでください。1試合の中で機会が3回しか無いなら、その3回は運でも動きます。3〜10試合分の成功数と機会数を足してから判断します。

Q. 8割できたら、そのテーマは終わり?

終わりです。10割を待つ必要はありません。8割に乗れば習慣化は始まっているので、残りは別のテーマを練習している期間に固まります。

Q. 記録はどこに書けばいい?

何でも構いません。スマホのメモで足ります。大事なのは5行に収めることと、勝敗やキル数のように放っておいても残る数字を書かないことです。

この記事は3本組の1本目です

  1. 上達する練習のやり方(この記事)
  2. 直す場所の決め方
  3. 負けた試合の見返し方

ロールごとの練習メニューは、TOP・JG・MID・ADC・サポートの上達法にあります。

このレッスンの内容、自分のプレイでできていますか?

コーチがあなたのプレイを見て、次にやるべきことを教えます。

コーチングを受けてみる(¥500〜)→