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初心者向けADC概念・戦術解説

【LoL】ADCのポジショニング|溶けない立ち位置を元プロが解説

読了目安 約13分 ・ 最終更新 2026年8月8日

この記事で学べること

LoLのADCのポジショニング(立ち位置)を元プロが初心者向けに解説。レーン戦・集団戦での立ち位置、誰を狙うか、前に出る/下がるの判断、カイティングとフラッシュの使い方、戦う前のチェックリストまで。「義務感で殴らない」ADCの勝ち方を、今日のランク戦で使える形にまとめました。

監修: NaiNa

元プロ / Challenger / 2021~2022 Sengoku Gaming Academy / LJL 2026 winter series 3位(LGG) ・ ドネキフ塾 コーチ

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📖 目次

まず結論

ADCで「気づいたら溶けている」を卒業するために、まず押さえるべきはこの3つです。

  1. 義務感で殴らない「自分が火力を出さないと負ける」と前に出るのが、初心者ADCの一番の死因。安全にダメージを出せる状態になってから殴るのが仕事です
  2. 戦う前に「敵の誰の・どのスキルが一番怖いか」を把握する — 特に遠距離の確定CC(ヴァイのR、ノーチラスのR、マルファイトのR など。CC=スタン等の行動妨害)
  3. キルに執着しない — ADCはCS(ミニオンを倒す)を安定して取るだけで他ロールとゴールド差をつけられます。無理にキルを狙うより、安定したダメージ勝つ

コーチの言葉: 「チームが全滅したのに、その集団戦で0ダメージのプロADCがたまにいます。これは間違いではなく、正しい判断の結果です。」——ADCは"焦らず、安全に殴れる時に殴る"のが強さです。

こんな経験ありませんか

「あ、集団戦始まった! 僕がフルでダメージを出さないと負ける気がする……とりあえず前にいる敵を殴っちゃえ!」→ 普通にファイターやアサシンに倒される。

これ、ADC初心者のあるあるです。落ち着いて、味方の状況に関係なく「自分が今、殴れるのか殴れないのか」を冷静に見ましょう。相手のノーチラスやヴァイは、味方を殴っていてもRをずっとあなた(ADC)に残しています。くらってもいい状況になる or 危険が無くなるまで、焦らずゆっくり殴る。 この記事は、その"見極め"を身につけるための話です。

レーン戦(ボット2対2)のポジショニング

立ち位置は自分と相手、どちらの射程(攻撃の届く距離)が長いか」で真逆になります。

相手の射程が長いとき(アッシュ・ケイトリン など)

  • 流れてくるウェーブを待ち、最低限のAA(通常攻撃)でCSを取る
  • 相手は射程が長い分打たれ弱いので、ガンク(味方JGの奇襲)やオールイン(全力で仕掛ける)を狙う。
  • NG立ち位置: 押し込まれた時に、味方1stタワーと壁の間を通ろうとするとスキルショット(狙って撃つ技)を食らいやすいここは通らない。

自分の射程が長いとき

  • 相手がCSを取る瞬間にAA入れる。相手に「AAを撃ち返す(トレードに応じる)か、CSを諦めるか」を選ばせる。
  • ※相手がエズリアルやカイサだと、AAとQで"CSも取りつつ撃ち返す"ができるので注意。

フックチャンプ(ブリッツ等)が相手のとき

  • 射線が通るブッシュ(茂み)に注意NG: ミニオンが消える瞬間などにフックを狙われやすい。

相手ジャングラーの位置が分からないとき

  • 激しいダメージトレードをしない味方相手のエンゲージ(開戦)で前目で戦ってしまうとガンクを食らいます。ファイトに自信があっても油断しない。

集団戦のポジショニング(ここが本丸)

前に出ていいライン

  • 相手の主要スキルが無くなったとき(ヴァイ・ノーチラス・イレリアのRなどは残っている可能性大。みんなADCにスキルを残してきます)
  • 相手のキャリー(火力役)の位置が見えているとき(逆に、ドラゴンファイト等でアカリやアンベッサが見えないのにずけずけ前に出るのはNG)
  • 相手のキャリーが味方のCCを食らっているとき

下がるべきライン

  • 集団戦開始時に、相手のアサシンやファイターの位置が分からないとき(低ダメージでもいいから生き残る)
  • 相手のゾーニングスキル(アニビアのR、ビクターのW など=そのエリアを危険にする技)が張られているとき。終わるまで待つ。無理に殴りにいかない。

誰を狙う?

  • 大体のADCは、一番近い殴っていくのが基本。
  • ただしインファイター/アサシン系のADC別で、準備ができたら一番前の(タンク)を無視して後衛を狙えると理想:
    • カイサ: 味方のCCに合わせて相手の後衛にR。
    • サミーラ: 相手のフロント(前衛)でRのスタックを溜め、タイミングを見てEQRで後衛を荒らす。
    • トゥイッチ: タイミングを見てQでポジションを取り、相手の後衛にR。

いつ前に出て、いつ引く?

  • 前に出る: 味方のCCが入った or 相手の主要スキルが無くなったのを見てから。
  • 引く: 倒しきれず、相手のスキルが上がってきて不利になりそうなら下がる。
  • 倒し切ろうとして危ないポジションは取らない。ADCの集団戦の仕事はキル回収ではなく"ダメージディール"倒し切ろうとしてHPを多く削られるより、安定したダメージを全体に出すことを優先。

もう一歩:「安全に殴れる」を分解する

上で「主要スキルが無くなったら前に出る」と言いました。その"安全に殴れる"を、もう少し具体的に。

安全に殴れる=遠くから殴っていて、反転されても大丈夫(or そもそも反転されない)状況こと。

  • ヴァイのRや、ノーチラスのRが入ってしまうと、その後のスキルが全部繋がってしまう可能性がある。逆に、この2体のQだけなら、味方が前に立っていれば怖くないですよね。

(一歩踏み込み・メルの例) 味方のタンクが相手のメルを引っかけている時、そのまま素直に殴りに行くと、メルのEQが自分に当たりやすい(向かってくる敵にスキルを当てるのは簡単なので)。ここでメルは、「タンクにスキルを吐く」or「タンクに殴られ続けて、射程に入ったADCにスキルを撃つ」の二択迫られます。メルがタンクにスキルを吐かなければ、メルはタンクに倒される。だから、メルがタンクにスキルを吐いた瞬間が、"安全に殴れる"タイミングです。

実践:集団戦で"画面のどこを見るか"

ADC初心者の最難関がここ。優先順位はこうです。

  • 安心できる状況なら: 殴っている敵と、自分、そして自分の近くを見る。
  • それまで(脅威が残っている間)は: 脅威になる敵が見えるまで、ミニマップを見ながらポジションを取る

そして、どのスキルを見るか大事:

  • 殴りにいきたい相手(タンク・ファイター・ブルーザー)は、その主要スキル見る。
  • ケアすべきアサシンは、スキルではなく、その位置見る。

初心者のうちは、相手の位置の把握も、「その集団戦に いる/いない・見える/見えない」だけでOKです。「いないから行かない」「アサシンが味方の相手をしているから、行ける」——これで十分。

(一歩踏み込み) 中盤以降は、たいていソロレーナーがサイドレーンを押しますよね。なので、ドラゴンでの集団戦のときは、直前にソロレーナーがボットを押していたか見る。押していたなら、敵はだいたいボット側から来ます(押していなければ先に合流している可能性があるので、見えるまで警戒)。

カイティング&引き際

「カイティング」=攻撃しながら後退して、当てられずに当て続ける動き(練習方法は記事Bで解説)。

  • 撤退: 倒せそうでも、視界のないブッシュに入るときは注意(伏兵の可能性)。
  • 追撃: 相手の主要スキルが落ちたら追う。このとき相手にブリンク(短距離移動スキル)やフラッシュが残っているか意識。

フラッシュ・移動スキルの温存 / 使用

  • レーン戦で2対2が始まるとき、相手ジャングラーの位置が下 or 不明なら、CDの長いブリンクはギリギリまで使わない(エズE、トリスW、ユナラRE など)。
  • 相手がインファイト(近距離戦)の弱いチャンプで追撃できる距離なら、フラッシュを意識してスキルを避けて突っ込むのもアリ。フラッシュを絡めるとキルラインが大幅に広がる。
  • ADCのフラッシュは重要使っても倒されてしまう時は、次のファイトのために残して倒される判断も大切。
  • ボットは2対2なので、片方をフラッシュインで倒しても、残りの1人に倒されることがある。レーン戦なら「有利をキープしてフラッシュ追撃を我慢する」のも必要。

サポート・前衛(タンク)との連携

味方の型によって、ADCの立ち位置と強気度を変えます。

エンゲージ型(仕掛ける型)のサポートのとき 基本は、エンゲージを待てばいいです。ただ、サポートも人間なので、間違ったエンゲージをすることもある。そこは「自分が安全に殴れるか」を自分で判断して立ち位置を取る。逆に、こちらが確信を持っている時は、ピング(合図)で「仕掛けてほしい」意図を伝えられると尚いいです。 また、味方がどれだけ凄いエンゲージを決めても、無理はしないキャッチした相手がタンク・ブルーザー・ファイターなら、ベイト(釣り)や反転の可能性があるので、脳死・義務感で殴りにいかない。

ピール型(守る型)のサポートのとき シールドや回復をかけてもらえる位置を、常に心がける。 (一歩踏み込み)例えば味方サポがルル、相手サポがノーチラスだとします。レーン中に、ADC同士で1対1のダメージトレードの状況を作れれば、ルルが先にバフ(E・W・R)やスローをかけられるので、有利を作りやすい。襲われたら焦らず、味方のピールサポの位置を把握して、そちらにポジショニングしましょう。

前衛(タンク)を"盾"に使う 相手がスキルショット多めなら、タンクにスキルをブロックしてもらえるよう、ラインを合わせながらポジションを移動する。

味方に守ってもらえない構成のとき 実は、この記事のポジショニングは、守ってもらえない話でもあります。守ってもらえない分、難易度は上がりますが、やることは同じ——相手の主要スキルと、相手の位置を把握する味方が近くにいなくて殴れないと思ったら、無理に殴らず、生存を優先してください。

戦う前のチェックリスト

  • 2対2の開戦時はジャングラーの位置を確認したい。相手がローヘルスですぐ倒せるなら別だが、フルヘルス同士のファイトは特に気をつける。
  • 集団戦の前は、味方のフロントライン(前衛)と同じ位置に立たない一歩引いたところに立つ(バロン・ドラゴンを殴っている時にこの事故が起きやすい)。
  • 相手のアサシン・ファイターの位置(上から来るか、下から来るか)を確認。分からないなら慎重に。
  • 遠距離の確定CCは本当に注意(ヴァイR、ノーチラスR、マルファイトR など)。殴るなら味方に少し削ってもらってから
  • ハードCC(確定で当たる強い行動妨害)はほぼ避けないと厳しいレオナやマオカイの確定スタン・スネア持ちがいればクレンズ(CCを解除するサモナースペル)を持っていく。(場合によってはMIDのTF・リサンドラも考えるが、レーンがバリアじゃないとレーンが弱くなる点に注意)

チャンプによる違い(射程が長い / 飛び込む系)

タイプレーン戦集団戦
射程が長いケイトリン / ジンクス / アッシュ前目に立ち、相手のCSタイミングやタワー下でハラス。相手が前に出たらAAされる前に引く(常に射程差ギリギリ)。インファイト苦手=ガンク/オールイン注意前から溶かしていく。義務感で焦らず、殴れるとき殴る
短射程・飛び込む系(インファイター)カイサ / サミーラ / ドレイブン / ルシアン / トゥイッチ / トリス序盤は長射程にいじめられがち→ヘルスを高く保ちオールイン/味方CCを待つ。相手の主要スキル(ケイトリンのE等)が落ちたらトライ。相手がCSを取る瞬間にトレード基本は前から溶かすが、相手のフロントを無視して後衛のADC/メイジを溶かすポテンシャルある(ルシアン・ドレイブン等)

常識のウソ & プロが初心者に一番伝えたいこと

  • 「ADCはミクロ(操作)が大事」と思われがち。でもここが見落とされがちですが、"知識"がないとキャッチやガンクで溶けます。 序盤からキルを量産してゴールドを稼ぐのも一つの勝ち方ですが、普段の立ち位置に気をつけて、安定的にCSを取り、強いタイミングで戦う方が、安定してキャリーできます。
  • ADCはCSを食べているだけで(クエストの仕組みもあり)他ロールとゴールド差をつけられます。だからキルに執着しないでOK自分が「大事」と思うシーンだけファイトを頑張り、それ以外は自分が相手より強くなるタイミングまでファーム。
  • 義務感で殴らない。 自分が安心して殴れるタイミングをゆっくり見つけましょう。前述の「全滅したけど0ダメージのプロADC」は、正しい判断の結果であることがあります。味方から理解されない時もありますが、キャリーとして自分の信じる道を進んでください。

今日のランク戦でやること

  • 集団戦で「殴らなきゃ」と思ったら一呼吸置き、「今、自分は安全に殴れるか?」を確認してから前に出る
  • 戦闘に入る前に、相手の「一番怖いスキル」を1つ挙げる(特に遠距離の確定CC)
  • 相手ジャングラーの位置が分からないときは、激しいダメージトレードをしない
  • 集団戦の前、味方の前衛と同じ位置に立っていないか(一歩引く)を確認する

よくある質問(FAQ)

Q. ポジショニングが上手い人と下手な人、一番の違いは?

A. ざっくり言うと、焦らず気持ちが落ち着いていて、相手の位置とスキルを把握しているどうかです。

Q. ゴールドを目指す初心者ADCが、まず1つだけ意識するなら?

A. ジャングラーのガンクや、ミッドでキャッチされるのを避けること。 まずは「不用意に倒されない」だけで勝率が上がります。

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